育毛に効く卵の食べ方

卵は完全栄養食品といわれています。人間の身体に必要な栄養素を多く備えているのです。ビタミンCを除くほぼ全ての栄養素が卵には含まれています。

＜卵に含まれる主な栄養素＞
たんぱく質、脂質、カルシウム、リン、マグネシウム、亜鉛、鉄、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、葉酸

健康的に髪の毛を成長させていくためにはたんぱく質の他にミネラルやビタミンが必要です。卵にはたんぱく質に加え、亜鉛やビタミンB群が含まれているのですから、育毛を進めていく上で好ましい食品といえます。

また、卵の黄身には育毛にとって効果のあるビオチンというビタミンが多く含まれているという点も見逃すことはできません。

ビオチンは皮膚の炎症を抑える効果があり、頭皮全体の新陳代謝を上げてくれる役割も持っています。他にも、頭皮の血流を増加させたり、アミノ酸代謝の促進と補助をしてくれたりと、育毛にとっては嬉しい効果があります。

卵の黄身に含まれるビオチンは毛根や毛髪の成長を助けてくれるのです。

育毛にとって卵の黄身は有益なものですが、卵の白身は逆の効果になります。

卵の白身にはアビジンというたんぱく質の一種が含まれています。このアビジンは体内でビオチンの吸収を阻害してしまうのです。育毛にとって効果のあるビオチンが、アビジンによって吸収が阻害されるのです。その結果、薄毛や抜け毛につながってしまうということが起こってきます。

ただし、このアビジンは生卵の白身に含まれているものです。そのため、卵を食べる際には加熱して食べることが必要になります。

アビジンは卵を加熱することで変質し、ビオチンと結合できなくなります。ビオチンを摂取するという観点で考えると生卵のまま食べるよりも、ゆで卵や目玉焼きなどのように熱を加えた料理の方が良いのです。

育毛のために卵を食べるなら加熱することを忘れてはいけません。

いくら卵が育毛に良いと言っても食べ過ぎてはいけません。極端な話ですが、毎日10個もの生卵を食べ続けたような場合には、アビジンがビオチンの吸収を阻害することによってビオチン欠乏が起こってしまいます。その結果、皮膚炎、結膜炎、白髪、脱毛、筋肉痛、疲労感、うつ状態などの症状が起こってしまうと言われています。

何事も、やり過ぎては元も子もなくなってしまいます。

卵は育毛にとっての栄養補給という意味では良いものです。調理法や食べ方に注意は必要ですが、それさえ気を付ければ手軽に食することができるものではないでしょうか。食べ方に気を付けて卵を育毛に役立てていきたいものですね。

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