たばこは育毛の敵

育毛にとってもたばこは良いことはありません。たばこには育毛に良い成分が入っているとか育毛に良い栄養分が入っているなんてことを聞いたことはありません。反対に、育毛にとって良くないことはよく目にします。

たばこの煙に含まれるニコチンは交感神経を刺激します。交感神経が刺激されると血管が収縮します。つまり、たばこを吸うことにより血管は収縮してしまうのです。

血管というのは、髪の毛に栄養分を運ぶ大切な経路です。毛乳頭が毛細血管から栄養分をもらい、その栄養分を毛母細胞に送り込むことで毛母細胞は細胞分裂し、髪の毛は成長していきます。

栄養分を運ぶ血管が収縮してしまうということは、髪の毛に栄養を運ぶ毛細血管の血流が悪くなってしまうということです。そうなってしまっては、育毛とは程遠いこととなってしまいます。

たばこには男性ホルモンを増加させてしまうという影響もあります。男性ホルモンのテストステロンやジヒドロテストステロンなどほとんどすべての男性ホルモンを増加させてしまうのです。

テストステロンやジヒドロテストステロンは男性型脱毛症（AGA)の原因となる男性ホルモンです。男性型脱毛症はジヒドロテストステロンが犯人と言っても過言ではないものです。その男性ホルモンを増やしてしまうのですから、たばこの悪影響は推して知るべしです。

たばこにはまだ悪い影響があります。

たばこを吸うと皮膚の水分量が失われるということがあります。たばこを吸う方にはわかるかもしれませんが、たばこを吸うとのどが渇いてしまうものです。これは、身体の水分量が失われているからです。

皮膚の水分量が少なくなりうるおいがなくなると、肌はカサカサして張りが無くなってしまいます。そうなっては、肌荒れが起こってしまったり、フケが多くなってしまったりといったことが起こってきます。皮膚の状態が悪くなるのですから、当然髪の毛にも良い影響を与えるわけがありません。抜け毛が増えてしまうのです。

たばこは体内のビタミンCを失わせてしまうということはよく言われています。ビタミンCは脱毛を防ぐ効果のある葉酸というビタミンが働くために必要な栄養素です。そのビタミンを失わせてしまうという影響もたばこにはあります。

たばこはよく言われているように百害あって一利なしです。これは育毛にとっても変わりはありません。禁煙できればそれに越したことはありませんが、禁煙することがストレスになってしまうという方もいらっしゃると思います。ストレスも育毛には良くありません。禁煙できれば一番ですが、無理な場合には、できる限りたばこを吸う量を減らしてみてはいかがでしょうか。

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