脂漏性脱毛症
脂漏(しろう)性脱毛症とは、皮脂が過剰に分泌してしまうことによって発症する脱毛症です。皮脂が過剰に分泌してしまうと毛穴が塞がれてしまいます。そのため、毛穴の周りで頭皮の常在菌が異常に繁殖してしまうようになり、毛根が炎症を起こして髪の毛が抜けてしまうのです。
脂漏性脱毛症が原因で薄毛に悩む人は少ないと言われています。
脂漏性脱毛症の特徴は、肉眼でもわかるくらい皮脂が毛穴を塞いでいて、その皮脂を除去すると毛穴が赤く炎症を起こしているということが挙げられます。
激しいかゆみや痛みが感じられる場合には皮膚科など専門医に診てもらうことを検討した方が良いかもしれません。
頭皮の常在菌が異常繁殖してしまう原因はさまざまです。シャンプーを何日もしなかったり、反対にシャンプーやリンスによる過剰な刺激が引き金になっていたりもします。血行不良や偏った食生活が原因となっている場合もあります。
対策としては、アミノ酸系など刺激の少ないシャンプー剤を使い丁寧に皮脂を取り除き、頭皮の常在菌のバランスを保つ必要があります。
食生活の面では、ビタミンB群の多い魚介類や食物繊維の多いイモ類を中心とした食生活にするようにし、脂肪分の多い肉類などはあまり口にしないようにするという対策もあります。